ハッピーエンドはつまらない。
 王子様と結婚してめでたしめでたしーーなんてありえない。
 ただただ与えられた物語を享受するのではなく、考えながらお読みたい。
 ちょっとひねくれた思考の持ち主、秋世です。

 そんな私が選ぶ一冊は「星新一ショートショート1001」です。

星新一ショートショート1001

https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/319426

 これは本にあまり触れてこなかった方にも、忙しい日々を送る貴方にも気軽に読める短編集になります。
 たった三ページ四ページ、文字数にすれば二千文字も行かない物語たちは、一瞬で大作を読破したような感覚を与えてくれました。
 無駄な文字はひとつも無く、単語ひとつが凝縮された意味を持っていて、それでいて描かれていない部分は読者自身に補完させ、彼は現代の様々な作家に影響を与えました。
 あと私と私と私と。

 昔の小説なので時代が古く感じると思われるかもしれませんが固有名詞が使われていないため、今日でも違和感が非常に少ないという特徴があり、時代と地域に依存しない物語は世界中の誰でも楽しめます。難しい漢字も使われておりません。
 また、教科書に載っている作品もあります。もしかしたら貴方も読んだことがあるかもしれませんね。
 世にも奇妙な物語でも紹介された話もあるので、意外と身近に存在しているんですよ?
 森鴎外と星新一は親戚だったりしますし。

 1001作もあるので全てを覚えている訳では無いのですが、星新一の物語は救われない話が多い印象です。
 正確に言うとめでたしめでたし、だけでは終わらないような物語が沢山あります。
 平凡な話かと思えば大どんでん返しが待っていたり、少し考えなければ分からない真相が隠されていたり、まるで未来を予言した物語……SFというありえない幻想の世界だからこそ、その現実味が映えるのかもしれませんね。

 けして子供向けではないと思うのですが、長時間読めなくても楽しめるのが彼の作品の素晴らしいところなんですよね。
 単語ひとつ妥協しない考え込まれた意図も、伝えたい物を簡潔に伝える難しさも学べる超良作です。

 いかがでしたか?
 この1001のショートショート、というか星新一の物語は考え方の視点が独特で、そこが魅力のひとつだと思います。
 読んだら少し視点が変わって世界は違って見えるーーかもしれません。私のように。

 では、最後に一言。
 この記事は1001文字あります。
 ほななー

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